「居場所」と心の健康【個人的居場所としてのサードプレイス】(5)
個人的居場所としてのサードプレイス
社会心理学者の泊·吉田(1998)は、大学生を対象にプライベート空間が果たす心理学的機能を調べた。彼らはプライベート空間の機能を説明するモアルを提示した。それは「①情緒的解放(緊張解消、気分転換、日常役割からの解放と自己開発)」「②保全性(自己保全、自己概念定)」「③知的活動(課題ーの集中、自己注目)」の3機能7下位カテゴリーに分けられる。
情緒的解放
(1)緊張解消
睡眠をとる、ポーツとする、休息をとるなど
(2)気分転換
趣味、レジヤー活動など
(3)日常的役割からの解放と自己開発
奉仕活動など、別の自己を開発できる活動
保全性
(4)自己保全(情報統制)
個人的心情報を漏らさないこと
(5)自己概念の安定(率直なコミユニケ
ーシヨン)
家族·友人一同僚などの親密で率直なコミュニケーション
知的活動
(6)課題ヘの集中
仕事、読書、勉強など課題志向的な活動
(7)自己注目(自己探求·自己調整)
自己分析をしたり、自己の内面の不均衡
を調整するような活動
佐川(2005)は、泊·吉田(1998)のプライベート空間の機能分類に該当する空間を大学生129名ヘの調査により整理した。
緊張解消
自分の部屋/ベット·寝室/家/お風呂/リビング
自己内省
自分の部屋/お風呂/ベット·寝室/公園·広揚/家
課題ヘの集中
自分の部屋/図書館/自室の机/家/カフェ/喫茶店/大学の教室
率直なコミュニケーション
大学、たまり揚(学生ホール,ラウンジ。聞覧室。食堂)/サークル·部室/リビング/居酒屋/カフェ·喫茶店/ファミレス/どこでも/自分の部屋/家/外/クラブ活動の揚
気分転換
外ノカラオケノお風呂ノグラウンド·体育館·スポーツ施設/公園·広場ノシヨツピングモールノ山一森林猛ごの自然ノサークル·部室ノ自分の部屋ノ都会の雑踏
情緒的解放
行楽地(デイズニーランド·遊園地·動物園·水族館)/旅行·観光地/クラブ·ライブハウス·コンサート,会揚/映画館·劇場/山·森林などの自然/公園·広場/海·川
自己変身
バイト先·職揚/クラブ活動/居酒屋/体育館·スポーツ施設/自分の部屋/大学/知らない
これで、「居場所」と心の健康 完結です。